「外側のDX」と「内側のDX」

2024年11月22日
DXには「外側のDX」と「内側のDX」について

11月の初めの方のブログで、DXセレクション2024の受賞企業をいくつかご紹介しました。
浜松倉庫株式会社(倉庫業)さん、
ゑびや大食堂さん(飲食業)
株式会社広島メタルワークさん(精密板金加工・ステンレス加工・アルミ加工業)
株式会社リノメタル(金属プレス加工・熱処理加工による機能部品の量産等)
などです。

公開されている受賞発表会のレジュメを全て拝見した結果、例外なく「外側のDX」と「内側のDX」があるんだなーということを学びました。

「内側のDX」を「企画」と「計画」とか「会議」と捉える方もいるかと思います。
しかし、この「企画」も「計画」も「会議」も私の基準では「外側のDX」に分類されます。

「内側のDX」とは、経営者か社員かコンサルタントか、何かの中に芽生えた「やる気」とか「面白み」とか、「気づき」が徐々に広がって、「企画」、「計画」、「会議」という眼に見えるものになっていき、最後は予算がついて、ツールの導入につながります。

その間、内側のDXは、常にゴールを目指して、人、もの、金を巻き込んで具体化していくように感じました。

そして、ゴールを目指す「内側のDX」は、当初、「あったらいいな」というふわっと期待だったり、「絶対達成する」という決意だったりあいまいなものです。
しかし、その同じ思いが、ツールやルールを作成する中で、ツールの知識だったり、使いこなす技術だったり、問題を乗り越える創意工夫だったり、まさに、トランスフォーメーションしていった結果、「外側のDX」の成就に結びつき、結果を出され、DXセレクションの受賞に至ったわけです。

我々IT導入事業者は、収益性を重視する側面がありますから、お金になる「外側のDX」ばかり注目します。
しかし、社内で、「内側のDX」を起こさない限り、大きな投資も、「トランスフォーメーション(変容、飛躍)」に繋がっていきません。

当社は、注目されることの少ない「内側のDX」を起こす様々な仕掛けを用意しています。
社員様全員にアセスメントを行い、その方のIT習熟度や志向を分析させていただき、その方にあった導入研修を考えたり、次世代のITのリーダーの発掘をしたりしています。

アセスメントシートの例

提供:株式会社haco.

「外側のDX」と「内側のDX」はどちらも車の両輪として大切です。
いくらお金をかけて「外側のDX」だけを追求しても、本当のDXは起こりません。

日本のDXに足らないもの、それはズバリ「内側のDX」です。

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