2025年1月8日
中小企業成長加速化補助金は、売上高100億円を目指す成長志向型の中小企業を対象に、大規模な設備投資を支援する新たな補助金制度です。
概要
- 補助対象者: 売上高100億円への飛躍的成長を目指す中小企業
- 補助上限額: 5億円
- 補助率: 対象経費の1/2
- 補助事業実施期間: 交付決定日から24か月以内
補助事業の要件
- 投資額: 1億円以上(税抜)
- ※建物費、機械装置等費、ソフトウェア費の合計
- ビジョン要件: 「売上高100億円を目指す宣言」を策定・公表していること
- 賃上げ要件: 補助事業終了後3年間の事業計画書を、一定の賃上げ要件などを満たす内容にするとともに実行すること
補助対象経費
- 建物費: 工場・物流施設の建設費用、増改築費用、建物付帯設備(電気、給排水、空調など)の工事費用など
- 機械装置等費: 生産設備、検査装置、自動化機器、搬送装置の購入費用や、これらの設置・据付費用など
- ソフトウェア費: 生産管理システム、在庫管理システム、業務効率化ソフトウェアの導入費用など
- 外注費: 製品開発や設計などに係る外注費用、システム開発の委託費用など
- 専門家経費: コンサルタントといった専門家への相談費用やアドバイザリー費用など
スケジュール
- 第1回公募要領公開: 2025年3月予定
- 申請受付開始: 2025年5月予定
- 申請締切: 2025年6月頃
- 交付決定: 2025年8月頃
※全体で600件程度の採択を予定しています。
「売上高100億円を目指す宣言」とは
中小企業が自ら「売上高100億円を超える企業になること」や「それに向けたビジョンや取り組み」を宣言し、2025年春頃開設予定のポータルサイトに公表するものです。
宣言の主な内容:
- 企業の現状(現在の売上高、賃上げなどの企業目標、直面している課題)
- 売上高100億円の実現のための目標設定(売上高成長目標、達成期間、実現までのプロセス)
- 売上高100億円に向けた具体的措置(生産増強計画、海外展開戦略、M&A計画など)
- 実施体制
- 経営者のコミットメント(経営者自身によるメッセージ)
※詳細は2025年2月に公開予定の募集要領をご確認ください。
活用事例
- 工場・物流拠点の新設・増築
- イノベーション創出のための設備導入
- 自動化による革新的な生産性向上
※具体的な事例については、公式情報をご参照ください。
申請準備のポイント
- GビズIDプライムアカウントの取得: 電子申請に必要となります。
- 事業計画書の早期策定: 審査基準を把握し、具体的な計画を立てましょう。
- 専門家への相談: 補助金申請のサポートを行う専門家に相談すると、採択率向上につながります。
※詳細情報や最新の公募要領は、中小企業庁の公式ウェブサイトをご確認ください。
ユニコーン企業の輩出
政府は2022年を「スタートアップ創出元年」と位置付け、年内に「スタートアップ育成5か年計画」を策定する方針を示しました。この計画では、世界で勝てるスタートアップを日本から生み出すための具体的な施策が検討されています。
この補助金は、政府はユニコーン企業の輩出を促進し、スタートアップの成長を支援する取り組みの一環と思われます。
いずれにしても、中小零細企業中心だった補助金が、変化し、より成長を促す補助金に変わったことはいいことだと思います。