▼物流危機2024年問題まとめ〜おっさんずITメルマガ〜

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▼物流危機2024年問題とは?
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自動車運転業務の年間時間外労働時間の上限が960時間に
制限されることによって発生する問題の総称のことです。
これまでトラックドライバーの労働環境は、長時間労働の
慢性化という課題を抱えていました。
トラックドライバーの労働環境を良くしようという狙い
があります。

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▼最も被害を被るのは製造業かもしれない。物流危機2024年問題。
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ものづくり太郎さんが動画でわかりやすく解説して
くださっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hC6zqE4SvRk&t=1107s
今回は、この動画を要約が中心です。

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▼製造業は他人ごとではない!
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対策を行わなかった場合各業界の不足する輸送能力
は以下の通り(経済産業省)
農水産品 32.5%
建設業、建材(製造業) 10.1%
卸売・小売業、倉庫業 9.4%
特積み 23.6%
元請けの運送事業者(製造業) 12.7%
紙・パルプ(製造業) 12.1%
飲料・食料品(製造業) 9.4%
自動車・電気・機械・精密、金属(製造業) 9.2%
化学製品(製造業) 7.8%
多くの製造業が1割くらいの影響を受ける
2023年には9.4億トンが能力不足となる

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▼改革が進まないのはなぜか?
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・物流は「コスト」なので叩く
・上場企業3900社のうち、物流の役員は121人しかいないので
戦略が立たない。
海外だとCLO(Chief Logistics Officer)が存在する
・物流は付加価値を生まないため改革が進まない

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▼事実はそこまで単純ではない!
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コロナで爆発的に個数は増えているが、総重量は減っている
トラックが一度に運べる量は減少
つまるところ、非効率になっている。

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▼パレットの標準化が進まない日本
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日本はパレットの共通化率が30%と低い
韓国は70%、欧州(EU)は90%

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▼日本の主流のパレットはロボットが届かない!
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欧州のパレットは1200×800で統一しているが
日本での主流は1200×1200
1200×1200のパレットでは、奥までロボットの
アームが届かないと言われている。

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▼パレットだけの問題ではない
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欧州のパレットは1200×800で統一しているが
棚やダンボールの設計まで変えなければならないため
なかなかパレットが揃わない。

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▼国の標準化をやる気がない?
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日本のパレットの規格の更新は
木製パレットもプラスチックパレットも
2008年で止まっている。

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▼物流の99%を占める中小企業で伝票が揃わない
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受発注手配のオペレーションが紙であるため、
大変複雑で手間がかかっている。
上流側で統一しないと下流での変革は無理!
デジタルが急務であるが標準化の動きがない。
電子化してやりとりすれば状況は少し改善する
標準化しないとトラックのシェアもできない。
セブンイレブンでも日々の入荷情報はFAXである。
これらが非効率とミスの温床となる。
共同運送ができない。

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▼一部で標準化は始まっている
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アマゾンでは、バラバラの大きさのパレットを
パズルのように組み合わせて一つのパレットに
積むことができるようになる。

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▼食品業界での標準化
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味の素、カゴメ、MIZKAN、HOUSE、日清オイリオ、日清フーズ
は外箱の表示を統一化し、混載が可能になる。
「競争は商品で、物流は共同で」
の合言葉は各業界で参考になる。

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▼非効率な業界に働き改革が直撃
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ドライバーの時間外労働時間が960時間が上限となる

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▼給料が上がらない
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中間業者の横行で、叩き合いが起き給料が上がらない
国の無策で拍車
構造的に給料が上がらなくなっている

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▼最終のドライバーに全てのしわ寄せがくる
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ドライバーの長時間労働に歯止めがかからない

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▼物流危機2024に挑むITツールのご紹介
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日立製作所:次世代安全運転ソリューション
・LUMADA(ルマーダ)過去の事例を共有する場を持つ
・日立物流と組んでドライバーを救う事業を開始
・ドライバーの体調管理ソフト
・ドラレコと脈拍センサーでドライバーの運転中の疲労度を判定
・ヒヤリハットの場面を再度確認
https://www.hitachi.co.jp/products/it/industry/solution/safe_delivery/index.html

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<編集後記>
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今回も最近視聴している「ものづくり太郎チャンネル」からインスパイアされた内容となっています。
こう行った新たな取り組みにIT補助金もものづくり補助金も用意されています。
みなさん、物流クライシス2024に影響のある会社はぜひご連絡ください。

 

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