日本企業は世界中で一番DXに向いているはず!

2024年10月15日
日本には全国で2万社以上の老舗企業(100年以上続く企業)があり、世界で1番多く、世界に存在する100年企業の50%を占めるんだそうです。

これを聞いて、すごいと思いました。さすが日本。

100年前ということは、関東大震災(1923)の翌年には存在したことになります。第二次世界大戦(1939)やバブル崩壊(1990年代)もありましたから、決して平坦な道ではなかったはずです。

日本はユニコーン企業の数が少ないとか、デジタル遅れてるとかいわれていますが、100年企業のシェアは世界の50%。圧倒的世界第1位。これは世界に誇れる日本の特徴だと思います。

どんな企業があるかと調べました。
森永乳業(1899年創業)、井村屋(1896年創業)、キッコーマン(1917年創業)など食品メーカーが多いのかと思いきや、ダイキン工業(1924年創業)、資生堂(1872年創業)、任天堂(1889年創業)など、さまざまな業種に100年企業が存在するようです。

どうしてそんなに続いたのかという理由を多くの人が分析していますので、それをまとめますと、

第一は、「経営理念が確立している」ことのようです。

森永乳業の創業者森永太一郎さんは、「栄養のあるおいしいお菓子を日本の子どもたちに食べてもらいたい」と会社を創業しました。その想いは今も生きていて、日本一売れているアイスとして有名な「チョコモナカジャンボ」の商品開発のこだわりには、きっと創業以来の経営理念が影響しているのでしょう。

第二は「顧客目線の柔軟性」だそうです。

任天堂は花札やトランプの会社、ダイキンは飛行機部品の会社だったのですから、顧客の要望を真摯に聞いて、柔軟に時代に合わせることも企業にとっては大切なことなんだと納得します。

つまり、日本で長く続く100年企業は、「1.経営理念を頑なに守り」つつ、「2.お客様目線で時代に柔軟に対応した」ということがいえるでしょう。

これらの企業は、国がひっくり返るような数々の試練を経営理念と顧客第一の柔軟さで乗り切ってこられたんですね。尊敬します。

DXも本質は同じです。
1.企業理念に従って、企業の独自性を大切にしつつ
2.柔軟に、大胆にデジタルで儲ける!

それが、日本企業のDXの王道です。

それを地道にやっていけば、100年後には、「DXが世界で一番得意なのは日本だった」ということになる可能性が十分にあります。過去が物語っています。

100年企業をお手本に、企業理念と顧客第一主義の両輪でDXを進めていけば、どんな会社も、生産性を向上させ、新たな収益機会を見つけて、企業価値を爆上げできる可能性があるのです。

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