2024年10月18日
西田敏行さんが亡くなりました。
心よりご冥福をお祈りします。
訃報を聞いて、寂しさが込み上げてきました。
西田さんはテレビ画面越しではありましたが身近な存在でした。
池中元太80キロ(古い!)、西遊記、ドクターX、探偵ナイトスクープ・・・
そして釣りバカ日誌ですよね。
漫画はよく読んでいましたし、
映画館にはいかなかったけど、テレビで放送されるのをよく観ました。
仕事より釣り、人はいいけど出世しなさそうな浜ちゃんキャラクターが
西田さんのキャラクターそのまんまでしたね。
西田さんのこと思いつつ、「釣りのDX事例」をご紹介します。
DXは儲かる!中小企業にもチャンスあり!を納得してもらえる事例です。
釣り好きの人ならわかると思いますが、川釣りには、資源保護の観点から2つのルールがあります。
一つ目は釣っていいシーズンが限定されていること、そして、二つ目は地元の漁協が発行する「遊漁券」を買って、携帯しなくてはならないことです。
この「遊漁券」は近くの釣り道具店などで購入することが一般的です。
2016年、株式会社フィッシュパスというベンチャー企業がこの「遊漁券」をスマホで買えるようにしました。
社長の西村さんは、福井県の小さな村の出身で、日東電工や大手コンサル会社などを経て会社を立ち上げました。
西村さんは幼少の頃、釣りをしていた地元の川が自然破壊によって干上がっている様子を見てアプリ開発を決意したそうです。
単純に遊漁券をネット販売するなら、無料のネットショップツールでも可能でしょう。
しかし、渓流釣りの場合、天候や気温などの条件で現地に行かないと釣れるかどうかわかりません。
西村さんが開発したアプリ「フィッシュパス」は、GPS機能と連動しているため、釣り場に出かけ、ポイントを決めてから遊漁券を購入することができます。
これがヒットの要因で、現在年間ユーザー数36万人超、提携漁協数200件を超えたそうです。
「フィッシュパス」のヒットで、遊漁券と保険をセットにしたり、利用者に災害情報を伝えることができるようになりました。
さらに、利用者とのつながりを活かした川の水質管理や地域の活性化まで広がっています。
おかげで、西村さんの思いは、地元の川から全国の川になり、社会変革のために株式公開(IPO)を目指すところまできました。
いかがでしょうか?
「DX」が単に「アプリ開発」、「デジタル化」ではないことがよくわかる事例ですよね。
創業時わずか2人で始まった「釣りばか」の思いが、DXを起点に大きく広がろうとしています。
私たちも身近なところから発想するDXを始めてみましょう!