2024年11月14日
日本の中小企業がデジタル化の次にやることは、グループウェアの導入だと思います。
小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金などを使ってクラウドツールを購入された企業は多いと思います。
ECサイト、会計ソフト、見積もりソフトなどです。
でも、何人の経営者がその効果を実感できているでしょうか?
多分、ゼロに近いです。
理由は簡単です。
IT導入に必要な
1.導入準備
2.運用ルール
3.目的・ゴールの共有
が不十分だからです。
1軒の家に例えるとわかりやすいです。
あるご家庭が、最新の食洗機と、お掃除ロボットを買いました!
わーい、これで食器洗いやお掃除の時間が80%削減できる!!!!!
待ちに待った食洗機とお掃除ロボットが我が家に来ます。
しかし、大事なことをしていません。
・ごちゃごちゃの部屋は片付けられず洗濯物が床に散乱、食事のテーブルは食べかけの食器が!(導入準備なし)
・誰がテーブルを片付けるのか、食洗機から食器棚に誰が移すのか、お掃除ロボットのゴミ捨てはいつ誰がするのか、など家事分担のルールがない。(運用ルールなし)
・朝起きても、学校から帰っても挨拶もしない家族バラバラな空気。食洗機やお掃除ロボットのメンテナンスをしてくれた家族に無関心。(目的やゴールの共有なし)
結果、
・食洗機はあるのに、食洗機に運ぶ人がいません。(活用できない障害の存在を放置したため機能が発揮されない)
・洗濯物が邪魔で、お掃除ロボットが動きません。(運用ルールを作っていないため、非効率となる)
・ルールもないし、そのことを問題視する空気もない。(目指すべきゴールがよくわからないため迷走)
その後、
家事の80%時短は実現されず、家族の幸福感は向上せず、元のまま。
むしろ、家事は忙しくなる。
翌月から食洗機とお掃除ロボットのローンだけが粛々と引き落とされる。
いかがでしょうか?
私の会社も、会計ソフトやコミュニケーションソフトの導入時には、このような家族を笑えない状態でした。
・そのツールの前後、情報の全体の流れをよく考えていなかった。(導入準備なし)
・誰がいつどのように使うのか曖昧だった。(運用ルールなし)
・このツールで何を削減し、どう会社をかえるのかビジョンが明確ではなかった。(目的やゴールなし)
結果はやはり、活用できない状況が続きました。
時短のために家電を買う家族にも、時短のためにITツールを導入する会社にも
1.導入後の障害を取り除く事前の準備
2.導入に際しての運用のルールの作成や周知
3.導入することで達成する明確な目的やゴールの共有
が必要なのです。
ITツールの投資効果を上げるためにはそれなりの準備が必要です。
私たちは、このような事前の準備、運用ルールの設定、ゴールの共有には、グループウェアが不可欠だと感じています。
グループウェア導入率は、大企業では75.0%が導入済みなのに対し、 中小企業では47.9%
この47.9%も大企業に比べてコストがかけられない中小企業のグループウェアの質も怪しいです。
私たちが、現在Gmailの講習や導入支援を行うのは、Gmailの導入の先に、Googleアカウントで連携できる様々なツールの存在があるからです。
Gmailは、
中小企業も、社内の連携を強くし、仕事を効率に進めるルールづくりにグループウェアが不可欠だと思います。
グループウェアは、DXの「D(デジタル化)」と「X(トランスフォーメーション)」をつなぐ架け橋となります。
私は、声を大にしていいたい!
「デジタル化の次の進化はグループウェアの導入です!」