2025年1月18日
2025年より、中小企業新事業進出補助金という補助金が新設されます。中小企業が、新しい領域の事業へ進出する際の投資を後押しするための補助金制度です。
「中小企業新事業進出補助金」は、2025年度に新設される補助金制度であり、中小企業が既存事業とは異なる新たな事業への挑戦を支援することを目的としています。
この補助金は、企業の成長・拡大を促進し、生産性向上や従業員の賃上げにつなげることを目指しています。
主な概要は以下の通りです:
- 補助対象者:新規事業への挑戦を行う中小企業および個人事業主。
- 基本要件:以下の全てを満たす3~5年の事業計画を策定する必要があります。
- 付加価値額の年平均成長率が+4.0%以上増加すること。
- 1人あたり給与支給総額の年平均成長率が、事業実施都道府県の最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上、または給与支給総額の年平均成長率が+2.5%以上増加すること。
- 事業所内最低賃金が、事業実施都道府県の地域別最低賃金+30円以上の水準であること。
- 次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表すること。
- 補助上限額:従業員数に応じて以下の通りです。
- 従業員数20人以下:2,500万円(大幅賃上げ特例適用時は3,000万円)
- 従業員数21~50人:4,000万円(同5,000万円)
- 従業員数51~100人:5,500万円(同7,000万円)
- 従業員数101人以上:7,000万円(同9,000万円) ※大幅賃上げ特例適用事業者とは、事業終了時点で①事業場内最低賃金+50円、②給与支給総額+6%を達成した事業者を指します。
- 補助率:1/2
- 補助対象経費:建物費、構築物費、機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費、広告宣伝・販売促進費などが含まれます。
- 事業実施期間:交付決定日から14か月以内(ただし採択発表日から16か月以内)
この補助金は、2025年4月頃の公募開始が予定されています。
新規事業への進出を検討している中小企業や個人事業主の方は、詳細情報の公開を待ちつつ、事前準備を進めることをおすすめします。