2025年2月14日
今日は、中部デジタル経営力大賞2025 奨励賞を受賞された近藤工作所様の事例をご紹介します。
近藤工作所では、Microsoft Office365のアプリ作成機能「PowerApps 」でQRコードでの入力作業をタブレットに変え、大きな時間短縮を果たされました。
作業実績入力の業務アプリによる作業時間の短縮
従来QRコードによる作業は、QRコード置き場に行って、QRコードを入力し、また作業に戻るというものでその都度時間がかかるものでした。
そして1日の終わりには、QRコードで入力できなかった掃除などの時間を日報に手書き入力していました。
これでは時間がかかり大変です。
近藤工作所の課題
近藤工作所さんの課題は、生産管理システムの入力作業でした。
入力するハンディーターミナルが高価なため、入力端末が少なく、データ連携に課題がありました。
そのため、仕事終わりに入力するため、リアルタイムで入力されず入れ忘れが多発していました。
Before
Microsoft Power Platformの活用
解決策として「Microsoft Power Platform」の活用を始めました。
アプリを作成し、自動化を行いました。
自作アプリであれば、数に制限はなく料金は低額で一定な上、自社用にカスタマイズが可能です。
これらを一人一台端末を支給したタブレット端末を用いることで、入力が容易になりました。
さらに一度に複数の機械の入力ができるようになり、入力作業時間が大幅短縮されました。
After
データ連携の全体像
システムの全体像は下記のようになります。
ポイントは、Microsoft Office365のアプリ作成機能「PowerApps 」を使ってノーコードツールを取り入れることにより、低コストで実績入力アプリと日報アプリを作りました。
社内で作ったソフトなので、変更や追加も安価で容易です。
エクセルでデータ分析
このデータはエクセルに蓄積されるので、分析も見える化も容易にできます。
DXの成果:1日の入力作業時間が大幅に削減される
この結果、1日の作業のうち、データ入力や確認の時間が大幅に減り、作業の効率化が果たされました。
また現場の声を反映した自社開発ソフトのため、アプリに入力できる項目が増え、効率化の分析の精度が上がりました。
まとめ
ノンコードの自社開発ツールが現場の生産性向上には大変有効なことがわかります。
この作業実績入力は、ほとんどの製造現場でテ課題に上がる汎用性の高いテーマです。
特に中小企業では、メーカーやコンサルタントの支援が高価なため、自社開発は本当に自社の可能性を広げてくれます。
日本の多くの製造業の参考になる取り組みだと感じました。
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