2024年11月5日
皆さん、ITコーディネータをご存知ですか?
ITコーディネータは2001年、経済産業省(当時は通商産業省)によって認定された資格です。
全国に7,000人います。(2024年3月末現在)
ITコーディネータの仕事を簡単に言うと、「経営理念の達成に向けて DXを推進する人」となります。
ITコーディネータの仕事はすごくシンプルで、中心にあるのは「あなたの会社の経営理念」なんです。
出典:特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
日本の中小企業には、システムやデジタルデータに詳しい人が社内にいません。
会社で最も大切と言っていいデジタル分野の情報は大概外部の業者が握っているのです。
しかもその情報は多くの場合、バラバラに蓄積されていています。
納品データ、売上データ、商品データなど基幹システムのデータはそれを作ったソフウェア会社
ホームページの情報はホームページ会社
パソコン内の重要な情報はパソコン設置やLANの敷設してくれたシステム会社
会計情報は税理士事務所
勤怠情報は社労士事務所
ネットワークの共有ハードディスク(NAS)の中には、社員さんの名前のついたフォルダの中に、その人しかわからないし検索もできないエクセルファイルが溢れている
といった感じです。
データが社外にあって、社内の中の人はノータッチ、あるいは、社内のパソコンの中にあるのに入力するだけで取り出せない状態。
多くの会社で、複雑でわかりにくい「データの縦割り」が解消できず、停滞しています。
これをわかりやすい例で言いますと、お正月親戚からもらったお年玉の袋がいくつもあるのに、封を開けてないのでいくらあるのかわからない小学生のような状態です。
お年玉ならせいぜい千円くらいですが、会社は違います。
この縦割りの封筒の中には、思わぬ経費削減や売上アップのヒントが詰まっています。
お年玉の封筒に驚くような大金が入っているかもしれない状態なのです!
この封筒を一回全部開けて、いくら入っているのか数えて、使い道を考えるお母さんの役目ですよね。
会社ではその役目が、まさにITコーディネータの仕事となります。
一回データの流れを全てお伺いし、必要なツールを導入したり、流れを変えるルールを作ったりします。
お子さんの場合なら、将来ためになる本を買うのか、お腹を満たすお菓子を買うのか、銀行に貯金するのかお母さんの悩みどころですね。
お母さんは「全額貯金しなさい!」と言いたいところですが、これは、本人との相談ですよね。
会社の場合は、開けたことのない封筒、つまり、社内で日々積み上がる会計データやホームページのアクセスデータ、売上のデータ、在庫のデータなどの中に、会社の売上を2倍にしたり、会社の経費を何割も下げる「大金」が入っているかもしれません。
繋げてみたら、大きなコストダウンになったり、新たなビジネスのきっかけが出てくるかもしれません。
ITコーディネータはそれを探し、会社の経営理念に従って、従業員さんの働き方改革や経費削減につなげる方法を提案します。
そして、最終的に経営理念の達成に向かってどのように具体的に社員さんと連携し、会社に実現するのかを経営者の目線ご一緒に考えます。
どうでしょうか、結構かっこいい、世の中に役立つ資格ですよね。(自分で言うのもなんですが…)
こんなITコーディネータですが、問題点があります。
数が圧倒的に少ない!
全国でたった7,000人しかいません。
日本の中小企業350万社で考えたら、500社に1人。
しかも、ITコーディネータのうち、半分はシステム会社など大企業所属で、私のような中小企業さんにお邪魔してご相談を受けられるコンサルタント系のITコーディネータは全体の10%です。
つまり、5,000社に1人となってしまいます。
もっと資格を取る人が増えてくれることを願っています。
ラッキーなあなたは、5000社に一人のITコーディネータがここにいますよ。(笑)
結論!あなたの会社のDXを妨げいているのは「データの縦割り」だったんです。
それを解消するのがITコーディネータです。
ITコーディネータと一緒にいDXで経営理念の達成にチャレンジしましょう!
自分の会社にはまだ開けていないお年玉の封筒がいくつもありそうだとお考えの経営者の方はご連絡ください。
100円玉かもしれないけど、数億円の宝くじが入っているかもしれません。