2024年11月23日
昨日のブログで、デジタルツールを導入したり、会議や研修をしたり、そのようなDXの活動を「外側のDX」で括りました。
今まで、システム会社やソフトウェア会社が、ホームページを大量に使って紹介しているDX事例は、ほとんど「外側のDX」と言えますね。
システム会社さんやソフトウェア会社さんにとって、具体的に売上数値に換算されるのは「外側のDX」であり、「内側のDX」はとるに足りないほどのものです。
むしろ、企画や見積もりが通ったあと、何百人の社員が、「内側のDX」を起こし、会社の理想を語り、DXに接客的な創意工夫をはじめたとします。
そうしたら、システム会社は、一人一人の要望を叶えるために破産してしまいますよね。
できれば、「内側のDX」はそっとしておいて欲しい。
納品までは…
と考えるの至極正しい成り行きなんだと思います。
ただし、「外側のDX」が悪いというのではありません。
「外側のDX」と「内側のDX」という軸で見ると、より本質的なのは「内側のDX」なのは明確です。
はじめに、一人一人の社員さんに「内側のDX」、つまり、思考の中でのDXが起きないと「外側のDX」は起きないということでもあります。
また、「外側のDX」は「内側のDX」の「投影」であるとまで言えますね。
ちょっと禅問答のようになっていましますが。
では、「内側のDX」はどのように起こせばいいのでしょうか?
私は、10年後のビジョンを語り合う、「10年ビジョン」の作成が最も近道だと思います。
社員さんと経営者が半日くらい、10年後の自社の未来像について、なるべく制約のない状態で話し合うのです。
より具体的な方がいいです。
10年後、オフィスはどこで、どんな職場で、どんな服装で、、、、
なるべく細かく10年後の理想を話し合うのです。
数字の目標も10年先なら、みんな気楽に話してくれます。
当社であれば、10年後の売り上げはキリのいい10億円です!
誰もが、「なったらいいね」くらいしか思いません。
こんな感じで、数字と夢を一緒に考えていくのです。
はいこれでその日は終了。
みんな気持ちよく帰りましょう!
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翌日、ここからが大事です。
10年ビジョンで出てきた数字を、10で割って今年の目標を出します。
10年後は、来年を10回迎えることですから、10で割って1年ごとの目標を設定します。
そして、少なくとも直近3年分はどのように進めるかを具体的に詰めていきます。
今年の数字、努力目標の根拠は「10年後のビジョン!」
これだと従業員さんも、楽しく、自信を持って今年の目標に向かってくれるでしょう。
その中でDXしなければいけない部分はクリアに見えてくるはずです。