近藤工作所様DX事例1/2

2024年12月1日
先日、安城の近藤工作所の田中常務とお話しさせていただく機会をいただきました。
https://www.kondo-kousaku.co.jp/

近藤工作所様は、金型製作、アルミ鍛造、ダイカストをメインとされている安城市の社員20名の会社です。
社内のDXを積極的に進めておられ製造業のお手本の様な取り組みをされていますのでご紹介します。

取組内容:生産管理システム・勤怠管理システムを導入し、データ管理の一元化、ルーティーン作業をデジタル化することで、作業の見える化や時間短縮を実現。(2022年愛知県デジタル技術導入モデル実証事業導入企業)

今回はいただきました資料をもとに取り組み内容の概略をお伝えします。
スライド提供:株式会社近藤工作所様

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼近藤工作所のDX推進
近藤工作所は、愛知県安城市にて昭和41年11月より事業を開始されています。とりわけ、弊社の金型製作・自動車クランクシャフトに関しましては高い評価があります。

また、DXの取り組みも熱心で、、適切なデジタル技術の導入とツールを活用した業務改善等を支援する「デジタル技術導入モデル実証事業」の「デジタル化企業見学会」の対象企業となり、デジタルツールを導入した経緯や活用方法、成果等について、多くの見学者が来社されたそうです。
https://www.pref.aichi.jp/site/aichi-pref-iot/digitization-company-tour-2024.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼DXが目指すもの

DXが目指すもの:価値の高い仕事を人が行う

DX化による活用
 1.決断や判断をする

2.考える
3.生み出す

この原則は本当に素晴らしいと思います。
「ひと中心」だからこそ、多くの中小企業のお手本として見学者が多く訪れる会社となったのだと思います。
また、DXの活用を、ホップ「決断や判断をする」、ステップ「考える」、ジャンプ「生み出す」の3段階でDXに道をつける意志が感じられます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼DXでの重要なポイント

・目標から逆算せず、良いとされることをまずやってみる
  まず試してみないと適切な目標すら立てられない。

体験して初めて「こんなこともできるのでは?」と先を見通すことができる。
・慣れていないことなので、初めは嫌に決まっている
  しかし、世の流れがそれが正解だと示している。

慣れれば正解だと感じるので、信じて取り組むことが重要。
・幹部が必ず陣頭指揮をする
  幹部のコミットがなければ、部下は動かない。

これは、多くの企業が参考にすべきポイントですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼DXの理解を深める

DXの理解を深める 月に1回のワークショップ(勉強会)

DXの本質は変革、全員の協力が必要
なぜDXを行うのか、意図の説明や将来像を共有
理論✕、実践〇 → 徐々にIT自体に慣れてもらう

DX推進の活性化
“現場の抵抗”もなくシステムを導入・改善できた
現場からも改善点をもらえるようになった
みんなでやる!

全社員で月1回のワークショップができるのは、かなり多くの時間を割くことであり、真剣さがつたわってきます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
▼DXの理解を深める

社員の意識が変わった!
徐々にデジタルで出来る事を理解
社員がデジタル技術やツールの活用方法を少しずつ理解していることを示しています。
社員からの提案が上がる

ここまでの取り組みがあって、初めて「社員の意識が変わった」と変化が顕在化してくる場面を迎えます。
人中心のDXは、「社員の意識変革」が最も大切な変化となると思います。
そういった意味で、この過程を通ることは、企業のDXにとって、必須だと思います。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ここで前半を終わります。
明日後半となります。

    TOP