2025年1月22日
最近、製造業のDXに関して、力強いブレーンの方と会う機会が多くてワクワクしています。
そのおひとりである1Dの専門家、
M&Oコンサルティング 代表 土居格(どいいたる)さんを紹介します。
1Dシミュレーションとは?
土居格が代表を務めるM&Oコンサルティングが主におこなっているのは『1Dシミュレーション』による性能向上や不具合などについての解析します。
工場内で使用しているロボットや農機具などは複雑な立体的(3D)構造をしています。しかし、それらの動きのエッセンスを抽出して、単純にし、1次元(1D)データによる解析をおこなうのが「1Dシミュレーション」です。
この手法により、必要なデータ量や数式の数が減り、かつ整理されているため、シミュレーションの速度が速く、可読性が高くわかりやすいという特徴があります。
「色々な要素が複雑に絡み合っているので、どの要素を利用するのか取捨選択が必要になります。適切に必要な要素を取り入れることで予測精度を高めることができるのです。
この点、適切な取捨選択を可能にしているのは、土居の経験と仕事に対する姿勢だそうです。
下に例を挙げます。
世界と渡り合えるものづくりのために
海外では工業でもデジタル化が進み、シミュレーションを活用して売上を伸ばしている会社があるそうです。
しかし日本では十分に浸透しているとはいえません。
土居さん自身も現場や現物を大事にしていますが、それだけでは世界と渡り合っていけなくなるのではないかと考えています。
「現場も現物ももちろん大事です。でも『現場だけ』『現物だけ』ではなく、シミュレーションという新たな手段を使って、欧米と対等に渡り合っていけるようになるといいなと思っています。」というのが土居さんの活動の原点です。
土居さんの活動を通して、日本の職人たちが現場で培ってきた技術やノウハウと、シミュレーションという新しい技術が組み合わさったとき、日本のものづくりに新しい時代が訪れるのかもしれないおもいます。
これからは、頻繁に愛知県に来ていただき、愛知の製造業を盛り上げてもらいたいと思います。
名古屋駅にて打ち合わせ(向かって右側が土居さん)
参考
https://factorysearch.jp/interview/m-o-consulting