日本企業に蔓延する病 エクセル病

地元で超人気!
日進市の

いちご園ブルーノさん

今日は、4月らしい爽やかな晴天。
仕事で行けない私以外の家族は
この辺で人気のいちご狩り園
「いちご園ブルーノ」
に行きました。

このいちご狩り園が地元で
超人気なんです。
https://ichigoen-bruno.jp/

 

いちご園ブルーノさんの
人気の理由は
新品種「よつぼし」

ブルーノさんの主力品種は
「よつぼし」。
大きくて、甘い新しい品種です。

なんといってもこれが最強。
甘味が本当に強いんです。

「よつぼし」は
栽培方法も
画期的な品種

もう一つ、人気の理由があります。

ブルーノさんのハウスは
ごちゃごちゃしたつるがなく
イチゴが取りやすいんです。

調べてみると「よつぼし」は
種子から育てる画期的な品種でした。
普通のイチゴは株分して増やす
ランナー栽培。

一方、「よつぼし」は
「種子栽培」
種子を蒔くだけで、

栽培が簡単で病気にも強い。

そのため、
ハウス内をシンプルな構造にできるし、
人件費やコストが低いから
顧客サービスや新商品開発に
経営資源が割ける。

だからキレイで、おしゃれで、楽しい
いちご狩りができるのか!

そりゃ人気になるはず!

画期的な「種子栽培イチゴ」
を生み出した
4機関の共同開発!

この画期的なイチゴの品種改良は、
これまで県単位でやっていた品種改良を
三重県、香川県、千葉県と
農研機構九州沖縄農業研究センター
が共同で開発に取り組んだことで
誕生しました。

協力し、知恵を出し合ったから
あんなに美味しい品種ができたんですね。

セクショナリズムを超えて、
知恵を出し合うこと。
我々企業の成長にとっても
これほど大切なことはありません。

「よつぼし」の画期的な成功は
そのことを我々に教えてくれます。

デジタルの共同作業が
苦手な現場

共同作業が大事なことを噛み締めた上で、
我々の日々の業務の現場を
振り返って見てみましょう。

私がご相談に乗っている企業でみると、
企業の現場はまだまだ「属人化」
脱していません。

「属人化」とは、
担当者しか内容や手順がわからない、
場合によっては存在すらわからない
ブラックボックス化した
社内業務のこと

10人程度の会社ほど、
「属人化」が起きており
情報共有はできず、

バラバラに仕事をしている会社が
大半です。

現場の共同作業を阻む
エクセルの属人化

私がGoogle Workspace導入の
どの現場でも直面するのは、
「エクセル属人化の壁」です。

スタッフさんの中には
「スプレッドシートは
エクセルのレイアウトが崩れるから
やだなーー」

正直、こんな声が多いです。

営業、総務、管理などの各部門の担当者が
業務に使うエクセルを
自分流にアレンジしていて、
計算式もマクロも全て自分流。

セルの結合も、セルの幅や高さも
自分好みの芸術作品。

ネットワークハードディスクや共有フォルダで
共有していても、
あなた専用エクセルは、
クセが強くて他の人は使えない。

つまりエクセルのファイルが
お互いに活かせないのです。

エクセルを便利に使いすぎて
本来の使い方ができていない

エクセルの長所であり短所は、
表計算ソフトなのに、
なんでもできちゃうところです。

トヨタ自動車の社員さんが
エクセルのセルを正方形にして
企画書を作るために使うのは
有名ですが、

トヨタに限らず
予算が少ない現場においては
売上集計も、請求書の発行も、レポートも、
プロジェクト管理も、年賀状の印刷まで
全てをエクセルで行うようになっています。

これこそ
日本企業に蔓延する病、
エクセル病なんです。

あなたの会社は大丈夫ですか?

エクセル病は企業を老化させ、衰退させる
恐ろしい病です。

エクセルを悪くいっているのではありません。
経営データや売上データは
共有し、分析し、トレンドを捉え
明日のアクションに繋げることが必要です。

エクセルをデータベースとして使っていない
使い方に問題があるのです。
共有すべき、活用すべきデータと
ワープロ代わりに使ったりして
属人的に凝るものと
区別があまりにも曖昧なんです。

個人的と思っているデータが
会社の宝物になるかもしれないのです。
「こんなデータ持ってるんだけど」と
一度公開して、他の人の意見を
聞いてみてください。

そして、社内の個人で蓄積したデータを棚卸して
どのデータを共有するかルールを決めましょう。

エクセルの
最大の短所は
自由すぎること

エクセルは、
フォントも、レイアウトも
自由自在。

完璧主義のサラリーマンの多くは
報告書の文字ずれやレイアウト崩れを恐れて
せっかくのデータを
PDFという紙に近いデータで共有します。

これが、日本企業の属人化の
温床になっています。

経営者はもうそろそろそのことに
危機感を持った方がいいと思います。

 

エクセル病を克服する
特効薬は
スプレッドシート

エクセル病にかかった人は、
スプレッドシートが大嫌いです。

スプレッドシートは、
「表計算ソフト」としての
機能を研ぎ澄ませているため、

フォントも、画像も、レイアウトも、
「表計算ソフト」として
本来必要のない機能は省かれています。

「スプレッドシートで開くと
レイアウトが崩れる」というお声を聞きます。

しかし、大切なのはレイアウトではなく、
会社がいまどのような状態にあるのかを
読み取ることができる数字そのものです。

エクセルファイルの中で
データベス的なものを
スプレッドシートに置き換える

エクセル病を克服するには、
エクセルをワープロ的なものと
データベース的なものを区別し

データベース的なものは、
思い切ってスプレッドシートに
置き換えてください。

スプレッドシートには、
装飾の機能はありませんが、
100人の同時アクセスが可能だったり、

マクロやスクリプトが優れてるなど
そうした会社のデータをリアルタイムで
把握し、加工し、共有するのに
便利な機能が備わっています。

スプレッドシートを「エクセルの無料版」
と捉えるのではなく、
エクセルの重要データを共有するための
クラウドツールととらえ、


関係者とデータを
スプレッドシートで共有することから
始めてみてください。

社内の情報共有が進み、共同のレベルと速度が
みるみる上がっていくのを実感できるでしょう。

決してエクセルを捨てることはなく、
スプレッドシートの長所と短所を知り、
エクセルとスプレッドシートを
使い分けることが、
エクセル病克服の第一歩となります。

この記事を読んで、
Google Workspaceに興味を持った方は
ぜひお気軽にお問い合わせください。

ご意見や感想もお待ちしています。

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