2025年は日本企業の「シン・DX元年」となる!ワクワク、儲かるDXを始めましょう!

2024年10月28日
中小企業白書を読んで、私は2025年が日本の中小企業にとって、「シン・DX元年」になると確信しました。

その資料とは、「中小企業のデジタル化の取り組み段階の推移」です。

【図2】時点別に見た中小企業におけるデジタル化の取組状況

(出典:中小企業庁「2023年版中小企業白書」をもとに情報通信総合研究所作成)

———————————
グラフの分析
▼2019年時点:
デジタル化の取組段階が第一段階(紙を温存している)または第二段階(デジタルデータに移行している最中)と回答した中小企業が80%以上

▼2022年時点:
デジタル化の取組段階が第三段階(デジタル化による業務効率化に取り組んでいる)または第四段階(デジタル化によるビジネスモデルの変革)と回答した企業が30%以上に増加

▼2025年見込み:
デジタル化の取組段階が第三段階(デジタル化による業務効率化に取り組んでいる)または第四段階(デジタル化によるビジネスモデルの変革)と回答する企業が約60%まで拡大する見込み
———————————

約6年前、
2018年9月、経済産業省が「2025年の崖」というレポートを出して世の中が騒然としました。
「このまま行くと、日本は2025年には、デジタル化に失敗し、2025年には国際競争力を完全になくなり、日本企業の収益は崖から転げ落ちるように下がる」という警鐘でした。
当時はまだ、日本はIT分野で先進国だよねーと根拠のない安心感が蔓延していた時代だったので多くの経営者にショックを与えました。

そして、このレポートをきっかけに国全体のITの国際競争力に関する危機感が広がり、人気のIT補助金もこの文脈で、中小企業に一気に普及しました。

この統計を見ると、そんな状態だった2019年時点では、約8割の中小企業が、紙を温存している(第一段階)か、デジタルデータに移行している(第二段階)状態でした。
それがわずか5〜6年で、2025年には、第一、第二段階が40%程度に半減し、約6割がデジタル化による業務効率化に取り組んでいる(第三段階)、デジタル化によるビジネスモデルの変革(第四段階)の企業が60%を超える予測となっています。

いうまでもなく、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に取り組んでいる企業はこの分類の中では、第三段階(デジタル化による業務効率化に取り組んでいる)〜第四段階(デジタル化によるビジネスモデルの変革)ですが、この取り組みを始める中小企業が、2019年には2割に満たなかったのですが、3倍の6割を超えるのです。

来年は、経済産業省が警告した「崖」である2025年です。

今の所、日本企業は、コロナ禍でリモートワークが急速に普及し、AIへの積極的な取り組み、半導体きぎょうのyスタートアップ企業の活性化の動きなど「お先真っ暗」な状況にはありません。
DXの基礎となるICT分野(情報通信分野)では日本は下記のような分野で世界のトップランナーです。

  1. インターネット利用率
    日本のインターネット利用率は98%で、世界第2位の高水準
  2. 製造業におけるロボット化
    日本は製造業の付加価値額に対する産業用ロボット(ストック額)の比率が世界第2位
  3. ICT関連特許
    日本はICTやAI関連の特許シェアが国際的に高く、新技術の実用化能力が高い
  4. ICT関連産業の経済貢献
    ICT付加価値のGDPに占める割合が10%強と高く、ICT産業が経済に大きく貢献
  5. ロボット活用スキル
    労働者のICT関連技術を有効活用するスキルを示すICTタスク集積度が高く、ロボットを効果的に活用するスキルが高い

そんなわけで、私は、日本企業はかろうじて、「2025年の崖(がけ)」を飛び越えたんじゃないかと思います。
私がお世話した100以上のIT補助金の採択も、このことに少しは貢献できたかなと思います。
私は今後の日本企業は、労働人口が大きく減少し始める「労働人口減少の2030年の崖」に対して産業の競争力を上げ、収益性が改善していくと思います。

日本のDX市場も現在の約3兆円から2030年までに6兆円以上と3倍以上の成長が見込まれています。
いかがでしょうか?「2025年は日本の企業の『シン・DX元年』となる!」という私の意見に納得いただけたでしょうか?
私は、人手不足や原材料の高騰に悩む企業の経営者に、DXで会社を変え、飛躍いただく提案がしたいと思っています。

そのためにできることは何かを今模索しています。

ぜひ、ご一緒に「ワクワクするDX」、「楽しいDX」、「結果、儲かるDX」を始めていきましょう!

TOP