DXのポイントは「自分たちで一から考える」

2024年11月6日
経済産業省が毎年行なっているDXセレクション、2024年のグランプリは、浜松運送さんでした。

「DXセレクション」というのは、聞きなれないかもしれませんが、経済産業省が、DXの模範的な取り組みをしている中小企業を表彰する制度です。

様々な業種の参考例がありとても参考になります。

その中で、今、「物流の2024年問題」(2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の960時間上限とされるなどの規制強化)のなかでの運送業のDXはこうあるべきというお手本のような取り組みなので紹介させていただきます。
「浜松倉庫」とググれば、いくらでも取り組み事例が出てきますので、運輸業、倉庫業の経営者の方はぜひこの会社名を覚えていていただき、自社のDXに取り入れてもらいたいと思います。

浜松倉庫株式会社(倉庫業)/静岡県浜松市
【企業概要】URL:https://www.hamamatsu-soko.co.jp/
資本金:54百万円
従業員数:116名
代表者:中山彰人

受賞発表の動画があります。
https://www.youtube.com/watch?v=UPOHJ3WLQC8

見習うことがいっぱいありますが、DXを行うのに心がけたこと3点が紹介されています。

①自分たちで一から考える
従業員一人ひとりが脳みそに汗をかく・ゼロベースで業務を考えることが大切のようです。
②お客様を巻き込む
自社の都合だけではなく、サプライチェーン全体を意識することですね。
③従業員のマインドチェンジ
徐々に味方を増やす・PJの達成感を小さなサイクルで実現する。

この中でも難しいのは「①自分たちで一から考える」こと。

DX人材の少ない日本の中小企業では、どうしても業者さん任せのことが多いです。
業者さんは、製品の販売を目的としていますから、いくら「お客様の立場に立って」といっても限界があります。
そのため、社内で、しっかりとプロジェクトチームを立ち上げる必要があります。
もちろん、一人でも良いのですが、業者任せにならないことが最大のポイントです。
そんな時、我々のような中立の立場で、DXを考える存在が必要です。

最近の人手不足は、システム会社やメーカーでも起こっています。
一番痛手なのは、営業マンの不足です。
以前なら、優秀な営業マンがシステム会社やメーカーと顧客の間を取り持ってくれて、良い方向に持っていってくれました。

しかし現在は、営業マンがいないケースもあり、「導入費用別途」でシステムや機械の見積もりが出てくるだけ、というそっけない対応をする業者が多くて驚きます。
このような現状があり、工場を持つ製造業の中小企業は、デジタル化をしたくても進まず、ますます「DX難民」のような状態に陥りつつあります。

補助金や助成金をは多く出ていますが、その前の「どんなシステムを自社に導入したら良いのか?」という大きな問いが解決される思考停止になっている製造業の経営者の方が多いです。

そういった、工場を持つ製造業の経営者さんのもとに出かけていって、お悩みを聞いてみたいと思います。

「自分たちで一から考える」をご一緒にやっていきましょう。

 

 

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