「似て非なるもの」Gmail とMicrosoft Outlookの違い

2024年11月13日
日本のメールソフトのシェアは、Gmail とMicrosoft Outlookが約30%づつでほぼ拮抗しています。

しかし、会社の規模によってかなり違います。
大企業は、MicrosoftOutlookが41.8%、Gmailが19.9%
中小企業は、Gmailが34%、MicrosoftOutlookが21.7%

シェアが示す通り、大企業はMicrosoftOutlookが適していて、中小企業は、Gmailが適してます。

中身も大きく異なります。

MicrosoftOutlookのメール保管場所は「フォルダ」ですが、Gmailには「ラベル」で管理します。
MicrosoftOutlookの振り分け管理は「ルール」で行いますが、Gmailには「フィルタ」で振分管理をします。

呼び名が違うだけではありません。
では何が違うのでしょうか?
それは、「開発哲学」です。

私たちは、初めてWindowsを使い始めた時から「フォルダ」に慣れています。
ファイルをフォルダに分けて保存することで、我々は膨大デジタルデータをパソコン上で整理できるようになりました。
「ファイルをフォルダで管理すること」は今や当たり前となったWindowsを開発したMicrosoft社の当たり前すぎる「開発哲学」です。
もちろん、Outlookにもその「開発哲学」は生かされていますから、なんの違和感もありません。
来たメールはパソコンに保存して、フォルダに分ける…毎日そのことの繰り返しといいていい

しかし、Gmailの開発哲学は、「検索」です。
Googleがウェブ検索から始まった企業なので当然なことです。

なので、GmailとMicrosoftOutlookでは、「メールひとつひとつの扱い方」が全く違います。
Gmailは受信したメールをどのように検索できるかを中心に設計がされています。
だから、メールが複数コピーされたり、検索上邪魔になる「フォルダ」は使いません。

このことを知っていただくと、あのGmailの地味なインターフェイスが、飛行機かスポーツカーのコックピットに見えてきます。
我々に中小企業に必要なのは、メールを「正しく管理」することではなく、「メールから自分に必要な情報を得て、すぐにアクションする」ことですから、メールの検索が最重要になります。
その観点で見ていただくと、Outlookは使いやすいけど、Gmailは使いにくいという評価が一変するのではないでしょうか?
Gmail のショートカットの充実や、他のアプリとの素早い連携は全て「検索」を充実させる哲学から導き出されています。

「似て非なるもの」Gmail とMicrosoft Outlookあなたはどっちを選びますか?
いかにGmailがオフィスの効率を上げ、中小企業の経営のスピード感を上げていけるのか、
それを判断できる情報を今後もできる限り発信していきたいと思います。

まずは、Gmail とMicrosoft Outlookは「似て非なるもの」であることを知ってもらいたいのです。
そしてその違いは、根本的な「開発哲学」にあることもお伝えしたい事実です。

そして、これからのDXは行動することが重要になってきます。
メールアドレスをGmailに変え、「開発哲学」に沿った正しい使い方をマスターし、素早い行動を組織が実装した時、日本の中小企業のDXは始まります。

 

 

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