2025年03月16日
がらんとしたオフィスで、私は辞めた社員のメールのアカウントを整理していました。
6人のうち4人の社員が一斉に辞めました。
その中には、当時、一番頼りにしていた制作スタッフと、私が最も期待していた新卒の営業もいました。
辞めた社員のメールサーバーには、日々のやり取りが記録されていました。
Aさん「あいつきたぜ!」
Bさん「今日は機嫌が良さそうですね。」
Cさん「あいつが営業に出たら、喫茶店集合!」
「あいつ」とは私のことです。
私は当時、みんな元気に振る舞い、何の問題もないと思っていました。
しかしその裏で、1日中、社用メールでこのような私の悪口ややり取りされる状態でした。
私は、社員さんが辞めた日に辞めた人のメールを読んでそのことに気がついたのです。
これは10年前くらいの出来事です。
思えば、私は、大手証券会社の出身で、営業は得意だが、仕事を丁寧に社員に渡すことができなかった反面、
お客様のクレームや納期遅れは厳しく社員を叱責していました。
典型的な「ワンマン経営」。
社員さんのストレスはマックスに達し、私の悪口を言って鬱憤を晴らしていたのでしょう。
そんなメールの一つ一つを見ながら、心に決めたことがあります。
それが、
「コミュニケーションが豊かで、風通しのいい職場を作ろう。」
ということでした。
それ以来、自分自身のコミュニケーション不足を悔いた私は社員さんへの関わりを変えたり、業務のやり方を変えることをしてきました。
そのようななか、コロナになり、コミュニケーションがうまく取れない現状が生まれました。
「何かコミュニケーションがうまく取れるツールはないか?」と考え、
試行錯誤の上、たどり着いたのがGoogle Workspaceでした。
今では、社内のコミュニケーションが良くなり、リモートワークの社員さんも元気いっぱいで戦力になってくれています。
私たちが体験したGoogle Workspaceによる業務の改善は、劇的に社内のコミュニケーションを良くし、アルバイトの社員が「将来、正社員で働きたい!」とまで言ってくれるようになりました。
私は、かつての私のように、社員さんとのコミュニケーションに悩む、多くの経営者にこのGoogle Workspaceの導入をお手伝いし、コミュニケーションがあり、風通しのいい職場を作ってもらいたいと願っています。
これが私のGoogle Workspace研修を始めた理由です。